写真家 鈴木渉
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福島祭祀巡礼・祭人こそが巡礼者

「大変でしたね」私はうかつにも過去形で話しかけてしまいました。「今でも大変なんだよ」・・・東日本大震災から9年が過ぎても、当事者にとってはまだその渦中なのです。ふるさとを追われ、バラバラに避難した民俗芸能の担い手たちが、傷ついたふるさとに戻って踊りを奉納する。未成年の踊り手たちは、線量を心配する親の了解を得なければ参加できない。様々な葛藤を乗り越え、その日のために集まってくるのです。
私は震災2年後から福島県各地の民俗芸能を幾度となく記録してきました。現地を訪ね、復興を祈願することが巡礼だと思っていたが、思い違いだったのです。自らが被災してなお、避難者を励ますために仮設住宅を回り、各地で催される復興祈願の公演に駆けつける。避難先の祭りに参加する子供たちもいる。祭人こそが巡礼者なのだとその時になってようやく気がつきました。何年過ぎようとも、どのような言葉をかけようとも被災者の傷が癒えることはないのです。せめてこの記録が、ひと時の安らぎになってくれればと心から願っています。

写真集は翌日発送

この日のために様々な葛藤を乗り越え、バラバラになった踊り手が全国から集まった。埼玉の写真家がとらえた福島県内の風景、祭り、民俗芸能の写真記録。

福島祭祀巡礼/在庫あり 「お問い合わせ」↓ にて注文。B5判横、オールカラー150P、本体価格2,200円+税(歴史春秋社)。このページの「お問い合わせ」から福島祭祀巡礼・冊数を記入してご注文ください。消費税、送料無料にて発送いたします。(クッション封筒・ポスト配送)振込手数料はご負担ください。(消費税0円、送料無料)
葛尾村の獅子舞(葛尾村)
鶏足神社の御浜下り(南相馬市)
磯部の神楽(相馬市)
出番を待つ・磯部の神楽(相馬市)

福島祭祀巡礼より

信夫山より福島市内を見下ろす(福島市)
紅葉(福島市)
残り柿(二本松市)
木幡の幡まつり(二本松市)
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